イベント / Event

イベント開催のお知らせ

ニュース

2017/8/25 立命館大学総合科学技術研究機構スポーツ健康科学研究センターと連携協定を締結しました。

東京大学スポーツ先端科学研究拠点と立命館大学総合科学技術研究機構スポーツ健康科学研究センターは、人的知的資源の交流と物的資源の活用を図り、スポーツ医学・科学および健康科学研究を発展させるとともに、その成果を広く活用することによって、人々の健康増進やスポーツ文化の発展に寄与することを目的とした連携協定を締結いたします。

今回の協定締結により、両大学による分野横断型の研究を推進するとともに、これまで専門的知識であったスポーツ健康科学に関する研究成果を一般の人々の生活にも反映させることで、健康長寿社会の実現に貢献する所存です。

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スクール

2017/11/4-5 ランニングクリニック2017・キッズランニングスクール2017が開催されました。

平成29年11月4日-5日の2日間に渡り、ランニングクリニック2017およびキッズランニングスクール2017が御殿下記念館にて開催されました(主催:スポーツ先端科学研究拠点、共催:オットーボック・ジャパン株式会社、一般社団法人ハビリスジャパン)。

ランニングクリニックでは講師と第25回身体運動科学シンポジウムして、ロンドン、リオのパラリンピック2大会連続で金メダルを獲得しているハインリッヒ・ポポフ選手、本年8月のパラ陸上世界選手権で銅メダルを獲得したレオン・シェーファー選手、 そして日本の義足ランナーの第一人者で、リオパラリンピックで2個のメダルを獲得した山本篤選手をお招きしました。下肢切断者向けのランニング指導に加え、下肢切断者がランニングを学べる環境を広げるべく、これらの指導のできるスポーツ指導者、 医療関係者のためのプログラムが行われました。講師陣の熱の入った指導もあり、非常に熱気あるものとなりました。

また、手足に障がいを持つ子どもたちが走ることの楽しみを感じ、学ぶためのキッズランニングスクールも同時に開催され、医学部附属病院リハビリテーション部理学療法士の藤堂太右氏および田沢製作所の義肢装具士の 柴田晃希氏を講師に招き、子どもたちとその家族を対象としたセミナーが開かれました。また、山本選手からの指導やポポフ選手との鬼ごっこ大会も行われ、趣旨に沿った楽しい場となりました。

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シンポジウム

2018/3/29 「健康長寿社会をつくる革新的運動プログラムの創出 第2弾 トレーニング研究の最新知見×若手研究者」が開催されました。

東京大学スポーツ先端科学研究拠点および立命館大学スポーツ健康科学研究センターは平成30年3月29日(木)、協同ワークショップ「トレーニング研究の最新知見 × 若手研究者」を 東京大学駒場キャンパスにて開催いたしました。本ワークショップは、連携協定の第2回目の活動として企画されました。

今回は両組織より6名の研究者が登壇し、各研究者が進めてきた研究を中心に知見が紹介されました。まず、内田昌孝氏(立命館大学スポーツ健康科学研究科助教)からは免疫機構の 負の側面である慢性炎症について研究知見が紹介されました。慢性炎症は加齢に関する疾患の発症や進行に寄与することが分かっていますが、運動の炎症抑制効果についての話題が提供されました。 続いて、笹井浩行氏(東京大学総合文化研究科助教)からはテクノロジーを用いた健康増進プログラムの効果について、疫学の観点から話題が提供されました。電話、WEB、ウェラブル端末等、各種施策がありますが、 有用な面と同時に期待した結果が得られないことの多さ、仕掛けの重要性についての説明がなされました。塚本敏人氏(立命館大学スポーツ健康科学研究科博士研究員)からは脳血流量と運動の関連性について 知見が提供されました。脳血流量・認知機能・運動の関係性や、乳酸とBDNF(脳由来神経栄養因子)との関係性など、興味深い知見が多数紹介されました。竹垣淳也氏(東京大学総合文化研究科博士課程3年)からは レジスタンストレーニングにおける回復期間とトレーニング効果の関連性について、タンパク質の分解と合成のバランスの点から知見が提供されました。回復期間が極端に短い場合、合成に関わるシグナルが活性化する一方で、 実際の合成が増加しないという知見は、オーバートレーニングのメカニズムを理解する上で興味深いものでありました。寺田昌史氏(立命館大学スポーツ健康科学研究科助教)からは、足関節捻挫の再発予防という観点から、 運動時の体性感覚依存の重みを再調整するアプローチについて知見が提供されました。足関節と中枢神経系の関連性について興味深い知見が多く紹介されました。小川哲也氏(東京大学総合文化研究科助教)からは、 スキルトレーニングの知見について、歩行と走行の観点から紹介がされました。歩行と走行は一見類似したロコモーション様式ですが、歩行で獲得した学習効果が走行に転移しない(効果が共有されない)という興味深い結果が紹介されました。

登壇者からの話題提供の後、石井直方拠点長の司会のもと総合討論が行われました。討論では、キックオフシンポジウムで語られた方向性(ロコモ・HIIT・認知症に有効なトレーニングプラグラムの提案)の点から、慢性炎症の抑制効果についての 有酸素トレーニングとレジスタンストレーニングの相乗効果の有無などの話題が挙がりました。今回のワークショップを通じて、研究において東京大学側は基礎科学的な側面が強いこと、立命館大学側は応用的側面が強いことなど、 両組織の異なる特長について共有され、今後の連携においての方向性がより明確化されました。

年度末のお忙しい中、当ワークショップにご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

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2017/12/22 「2020東京オリンピック・パラリンピックへ向けた「低酸素トレーニングの近未来」」が開催されました。

平成29年12月22日(金)、シンポジウム「2020東京オリンピック・パラリンピックへ向けた「低酸素トレーニングの近未来」」(主催:ハイブリッド・アスリート・トレーニングセンター推進委員会、 共催:東京大学スポーツ先端科学研究拠点)が開催されました。本シンポジウムは、アスリートの競技力向上と一般人の健康増進について、低酸素環境下でのトレーニングなど最新の知見を討論し、 関係する人びとの理解の一助とすることを趣旨として開催されました。

間野義之氏(早稲田大学教授)より開催趣旨の説明がなされた後、本学の境田正樹理事の開会挨拶によりシンポジウムが始まりました。

まず、本学名誉教授の宮下充正氏より「トレーニングとは酸素不足との闘いである」と題した基調講演が行われました。講演に先立ち、低酸素トレーニング施設実現に向けて50年想い続けてきた熱い気持ちが語られました。 宮下氏はスポーツ科学研究黎明期を開拓・牽引されてきた第一人者であると同時に、現在も精力的にご活動されている方です。第一線で研究に関わられ続けてきた宮下氏ならではの分かり易く、整然とした解説が印象的な 基調講演となりました。

続いて、3名の研究者より講演が行われました。田畑泉氏(立命館大学教授)からは「高強度インターバルトレーニングの原理」と題して、エネルギー供給系の視点から高強度・短時間・間欠的トレーニング (いわゆるタバタトレーニング)の原理について解説がなされました。山本正嘉氏(鹿屋体育大学教授)からは「常圧低酸素トレーニングの効果」について、長年蓄積された研究およびトレーニングデータに基づき、 既存の低酸素トレーニングの考え方に転換を促すような解説や、動脈血酸素飽和度に基づく低酸素トレーニングのガイドラインの紹介などがなされました。とりわけ、短時間であっても低酸素環境でのトレーニングにより、 効果が増強される点は興味深いものでした。八田秀雄教授(総合文化研究科)からは高所トレーニングの効果について、運動開始時の糖の“過剰な分解の抑制” という視点から、 エネルギー代謝について長年研究してきた専門家ならではの示唆に富む解説がなされました。

休憩を挟んでパネルディスカッション「2020年東京五輪のメダル量産!「強いアスリートの育成」」が行われました。まず、コーディネータの平野裕一氏(法政大学教授、元東京大学野球部監督)から、 パネルディスカッションの方向性(“ハードおよびソフト両面での低酸素トレーニング施設のあり方とは?”)について解説がなされました。その後、3名のパネラーから、それぞれの立場より低酸素トレーニングの話題が 提供されました。杉田正明氏(日本体育大学教授)からは陸上競技に関する話題および低酸素トレーニング研究に関する話題が提供されました。奥野景介氏(早稲田大学水泳部総監督)からは水泳に関する話題、特に、 高所からの下山後の回復期間についての話題が提供されました。石毛勇介氏(国立スポーツ科学センター副センター長)からは、国立スポーツ科学センターにおける低酸素トレーニング施設のトレーニングや研究における 活用・施設管理に関する話題が提供されました。続いてのディスカッションでは、気圧の問題、短期的な低酸素トレーニングが有効な競技、高所トレーニング施設の選定基準などを話題に、パネラー間で意見が交わされました。 当パネルディスカッションは、低酸素トレーニングを競技力向上に活用する方々がパネラーであったことから運用面での情報が詰まったものとなりました。

最後に、スポーツ先端科学研究拠点の野崎大地副拠点長より、閉会の挨拶がなされました。挨拶では、低酸素トレーニングの有効性について再認識できたとの感想とともに、建設が予定されているハイブリッド・アスリート・ トレーニングセンターへの期待が述べられました。また、関連する基礎研究の必要性や、一般の方々の健康についての研究の必要性についても意見が述べられ、“低酸素トレーニング”の最新知見だけではなく、 今後の方向性についても会場全体で共有されました。

ご参加いただきました皆様方には深く御礼申し上げます。

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2017/12/21 シンポジウム「学生アスリートへの科学的サポートと大学スポーツの活性化に向けて」が開催されました。

東京大学スポーツ先端科学研究拠点は、平成29年12月21日(木)に伊藤謝恩ホールにてシンポジウム「学生アスリートへの科学的サポートと大学スポーツの活性化に向けて」を開催いたしました。本シンポジウムは、 東京大学運動会硬式野球部・宮台康平選手がプロ野球北海道日本ハムファイターズよりドラフト指名され、入団の運びとなったこと、また、陸上運動部・近藤秀一選手が平成30年1月開催の第94回箱根駅伝において 関東学生連合チームのメンバーに選出されたことという、文武両道の象徴とも言える両選手の快挙を発端として、両選手への激励の意味を込めるとともに、学生アスリートに対して大学が学術の立場からどのような サポートを提供できるのか、また、今後大学スポーツをいかに活性化していくかを考えることを趣旨として企画されました。

開会にあたり、スポーツ先端科学研究拠点の野崎副拠点長から宮台、近藤両選手のこれまでの活躍が紹介されました。

続いて五神総長から挨拶があり、現代社会が直面する問題に打ち勝つ人材の育成にあたっての大学の責任や、その前提としての心身の健康の必要性、また、より多くの人が健康で社会の生産活動に参加できる重要性 について述べられました。また、昨今の社会的背景を受けて、トップアスリートとトップサイエンティストのコラボレーションを実現することで、ここで得られた高度な学術的知見を、本学運動会はもとより、 広く社会に活用したいとの考えが紹介されました。

次に、「アスリートへの科学的サポートについて」と題した講演において、八田秀雄教授(総合文化研究科)と中澤公孝教授(総合文化研究科)より東京大学運動会の各部に対するサポート事例が紹介されました。 八田教授からは、自転車部とともに、本シンポジウムの登壇者である近藤選手のトレーニングに対する介入の例が示され、さらに大学としての体系化されたサポートの必要性についても述べられました。中澤教授の 講演では硬式野球部に対するサポートの例が紹介されました。中澤研究室では硬式野球部を対象に定期的に体力測定等を行っており、野球に特化した計測データについて、大学トップレベルのチームとの比較や、 トレーニングや食事の介入による変化が示されました。その他、野球をプレーする際に身体に起こっていることを解明するための実験室レベルおよび実践レベルにおける計測の取り組みが紹介されました。

続いて行われた「日本版NCAA構想の未来像について」と題した講演では、境田正樹理事より、現在の日本の大学スポーツにおける組織構成の課題を念頭に、米国でのNCAA(大学体育協会)に相当する組織が 日本においても必要であることが述べられ、米国の各大学における体育局の業務や資金源をはじめとする高度に体系化された組織の概要などとともに、日本版NCAAの確立に向けた現在の検討状況が紹介されました。

最後に、溝口紀子氏(公益財団法人全日本柔道連盟評議員・バルセロナ五輪女子柔道銀メダリスト)をモデレータに迎え、宮台・近藤両氏に加え、アスリートを支える立場で大学スポーツに関わる方々(硬式野球部監督・ 浜田一志氏、陸上運動部部長・八田教授、アメリカンフットボール部監督・三沢英生氏、参議院議員・薬師寺みちよ氏)にも登壇いただき、対談が行われました。まず、宮台・近藤両氏から、スポーツに対する考え、 スポーツと学業の両立についての考えが述べられました。宮台氏からは六大学野球に出てくるレベルの高い選手たちが自身を育ててくれたことが述べられ、また、自身がプロ野球で結果を残すことで文武のどちらかを 捨てる必要がないことを示す存在になりたいとの抱負も述べられました。また、近藤氏からは真理を追求するマインドはスポーツと学業において同じであり、自身が文武に壁を作ってはいないこと、科学的知識を活用 してトレーニングを効率的に進めることで学業の時間を確保可能であることなどが述べられました。両氏共に真摯に努力を重ねている一方で、合理的な思考を有し、無理せず自然体で夢を追っている姿が印象的でした。 また、両氏の発言を起点に、学業との両立、学生アスリートへの科学的サポート、施設や環境整備といった面での大学スポーツの在り方について各登壇者より、具体事例を交えながら意見が述べられ、会場全体で今後の 大学スポーツの方向性や課題の共有がなされました。なお、課題も多く挙げられましたが、溝口氏の巧みなモデレート・登壇者の熱い想いにより、終始一貫して前向きかつ明るい雰囲気の対談となりました。

対談後、内閣官房副長官・衆議院議員の西村康稔様からの祝辞が紹介されました。祝辞では、ご自身やご家族のスポーツ経験とも絡めて、勉学だけでなく、学生時代のスポーツへの参加が、その後の社会で活躍するための バランスの取れた人材の育成に重要であるとの認識を述べられました。また、厚生労働副大臣・衆議院議員の牧原秀樹様からの祝電が紹介されました。祝電では、「意志あるところに道はある」との格言とともに、 応援する周囲の気持ちが宮台、近藤両選手の今後の活躍に繋がることが述べられました。

最後に福田裕穂理事より閉会の挨拶がなされました。挨拶では、宮台氏・近藤氏がしなやかにスポーツと学業の壁を越えていることが指摘され、明らかに文武両立が可能であること、そして、東京大学としてその様な 人材育成を行っていきたいとの抱負が述べられました。また、宮台氏・近藤氏から述べられたハードおよびソフト面でのスポーツ環境改善の必要性についての指摘に対しては、「サポートの必要性は認識しており、 今後の宿題としたい」との、東京大学の学生アスリートにとっては嬉しい言葉も述べられました。

ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

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2017/12/15 「健康長寿社会をつくる革新的運動プログラムの創出 ~東大・立命館発の「グローバルスタンダード」を目指して~」が開催されました。

東京大学スポーツ先端科学研究拠点および立命館大学スポーツ健康科学研究センターは平成29年12月15日(金)、協同シンポジウム「健康長寿社会をつくる革新的運動プログラムの創出 ~東大・立命館発の 「グローバルスタンダード」を目指して~」を立命館大学東京キャンパスにて開催いたしました。本シンポジウムは、8月に締結した連携協定のキックオフとなる第1回目の活動として企画されました。

まず、石井直方拠点長の開会挨拶において、両組織の特長や連携の方向性についての提案がなされました。また、運動が筋や心肺機能の維持・強化だけではなく、認知機能の向上の面でも有効である可能性を示す科学知見が 得られ始めていることの紹介がなされ、シンポジウムのタイトルとなっている“革新的運動プログラム”の方向性についても提案がなされました。

続いて、東京大学4名、立命館大学4名の教員により、最新の研究紹介がなされました。立命館大学スポーツ健康科学研究センター・センター長である田畑泉氏からは「タバタプロトコル」に代表される高強度・短時間・間欠的 トレーニングの実施のポイントに加え、当トレーニングにおける大腸がん予防の可能性について示す前がん細胞に関する研究知見が紹介され、1次予防としての運動プログラムの観点からの話題が提供されました。石井拠点長からは、 石井研究室で開発されたスロートレーニングの紹介とともに、筋力向上のための運動プログラムのエッセンスについて解説がなされました。後藤一成氏(立命館大学スポーツ健康科学研究科教授)からは、トレーニングに加え、 回復・栄養の視点からも興味深い研究知見が紹介されました。呼気中のアセトン濃度を用いた脂肪酸化動態の研究、コンプレッションウェアによる回復促進、トレーニングによる鉄欠乏と鉄サプリメントの関連性の研究など、 多くの成果が盛り込まれた紹介となりました。八田秀雄氏(東京大学総合文化研究科教授)からは、エネルギー代謝能力にとって重要な役割を果たすミトコンドリアの容積増大のための方策について、乳酸・運動をキーワードに 紹介がなされました。橋本健志氏(立命館大学スポーツ健康科学研究科教授)からは、同じく乳酸をキーワードに、高強度・間欠的トレーニングや筋力トレーニングによる認知機能の改善という新たな視座からの研究知見が 紹介されました。福崎千穂氏(東京大学新領域創成科学研究科准教授)からは加速度センサ・ジャイロセンサを内蔵したウェアラブルなセンサを用いた動作評価について、走行および歩行を例に紹介されました。実験室ではなく 日常の中での動作評価の可能性を示すものでした。家光素行氏(立命館大学スポーツ健康科学研究科教授)からは、心血管疾患のリスクを低減させるための運動について動脈硬化の視点から研究が紹介されました。動脈硬化の改善には 有酸素運動や高強度・間欠的トレーニングが効果的であることに加え、有酸素運動ほどではないものの、うまく活用することによってストレッチも有用であることなど興味深い知見が紹介されました。最後に、野崎大地氏 (東京大学教育学研究科教授)から、動きの学習という観点から学習時の環境の重要性が紹介され、脳における学習メカニズムに基づく、試合・本番等でパフォーマンスを最大限に発揮するための新たなトレーニング法が提案されました。

最後に、立命館大学スポーツ健康科学研究センター・副センター長の伊坂忠夫氏より閉会の挨拶がなされました。挨拶では、連携協定を絵具のパレットに例え、各色から新たな色を創り出すように、多くの研究者によるコーインテリジェンス によって、健康長寿社会のロールモデル創出に貢献する知見を日本から発信していけるようにしていきたいとの抱負が語られました。

年末のお忙しい中、当シンポジウムにご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

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2017/10/17 「“Society 5.0”とスポーツ先端科学研究 ~スポーツの新たな価値創出に向けて~」が開催されました。

東京大学スポーツ先端科学研究拠点および政策ビジョン研究センターは平成29年10月17日(火)、特別シンポジウム「“Society 5.0”とスポーツ先端科学研究 ~スポーツの新たな価値創出に向けて~」(プログラム)を 本郷キャンパス・安田講堂にて開催いたしました。

境田正樹理事の開会挨拶の後、第1部では拠点構成教員による研究紹介がなされました。石井直方拠点長からは拠点概要説明の後、筋力トレーニングの意義や支援システム構築、工藤和俊准教授(情報学環)からは オリンピックの金メダリストやプロとして活動される音楽家のデータを中心とした熟練技能を有する方々の知覚運動スキル、中村仁彦教授(情報理工学系研究科)からはスポーツパフォーマンス向上や怪我予防に 資する身体動作分析技術、稲見昌彦教授(先端科学技術研究センター)からはARやVRに加え、DR(Diminished Reality)、ドリフト可能な車イス開発などについて研究が紹介されました。

第2部では「Society 5.0に向けたスポーツからの価値創出」をテーマにパネルディスカッションが行われました。冒頭では藤田俊哉氏(英国Leeds United FC Head of Football Development ? Asia、元サッカー日本代表)と 二宮清純氏(株式会社スポーツコミュニケーションズ代表取締役、スポーツジャーナリスト)による対談が行われました。藤田氏の実体験に伴うオランダと英国のサッカースタイル相違点などから話が始まり、日本サッカーの 目指すべき方向性について、日本サッカーの発展の経緯や体格の違いから分析・提言するような興味深い対談が進められました。引き続いて、五神真総長による基調講演「Society 5.0 に向けたスポーツからの価値創出」が 行われました。講演では、知恵による新たな価値の創出の重要性、社会の急激な変化(パラダイムシフト)を新たなチャンスと捉えて挑戦をしていくことの必要性、スポーツが元来有する挑戦を促す文化が新たな価値創出に 適したものであることなどが述べられました。講演の後、間野義之氏(早稲田大学スポーツ科学学術院教授)、松下浩二氏(一般社団法人Tリーグ代表理事)が加わり、坂田一郎教授(政策ビジョン研究センター、工学系研究科) 進行の下、ディスカッションが行われました。まず始めに、間野氏から他国スポーツとの収益の差異と日本のスポーツビジネスにおける方向性について、松下氏からは卓球の特性(多様な人々が楽しめるスポーツ、場所的・ 金銭的障害が低い)を活かしたTリーグの枠組みについて述べられました。その後、登壇者間で議論が行われました。スポーツが有する多様な価値の内、日本では教育的価値に重きを置く傾向が見られてきたことや、経済的価値や 楽しさ・共感力といった価値なども活かした社会全体におけるスポーツへの今後の取り組み方について多様な視点から議論が行われました。その他、異なる競技間で協調・協創してスポーツを盛り上げていきたいという藤田氏の 意見が印象的でした。

第3部では「日本における今後のスポーツビジネス拡大と日本版NCAAの可能性」テーマにパネルディスカッションが行われました。第3部もスポーツ各界で活躍される方々が登壇され、境田理事の進行の下、議論が行われました。 三沢英生氏(株式会社ドーム取締役、東京大学運動会アメリカンフットボール部監督)、福田雅氏(公益財団法人日本サッカー協会監事、東京大学運動会ア式蹴球部監督、東京ユナイテッドFC監督)、俣野泰佑氏(東京大学工学部4年、 東京大学運動会ア式蹴球部学生GM、一般社団法人ユニサカ理事)からは、大学スポーツと企業・地域・学生間の新しい形の関わり方の紹介がありました。小林至氏(江戸川大学教授、元千葉ロッテマリーンズ投手、元福岡ソフトバンク ホークス株式会社取締役)からは第1部・2部を受けた形でのテクノロジーと野球についての話題提供に加え、日本版NCAA構想の説明が行われました。島田慎二氏(株式会社千葉ジェッツふなばし代表取締役社長、公益社団法人ジャパン・ プロフェッショナル・バスケットボールリーグ副理事長)からは、スポーツビジネスの捉え方についての話題提供があり、スポーツへの熱い想いやボランティア精神に依存したビジネスでは低賃金・長時間労働といったブラック化を 招きかねないということ、他のビジネスと同様に捉えるべきであることが述べられました。また、日本版NCAAに関わる話題として、Bリーグ立ち上げの経験を元に、新たな組織を作るには戦略に加えて強力なリーダーシップをもった人が 必要であることが述べられました。本ディスカッションでは大学スポーツ振興およびビジネスの視点に加え、地域という視点も加えた形で具体的な活動内容が紹介されたことで、これからのスポーツ振興の形が垣間見えるものとなりました。

最後に福田裕穂理事・副学長から閉会の挨拶がなされましたが、シンポジウムが予定終了時刻を超過していることを引き合いに、スポーツ好きが集まると議論は長引くものでありこの超過も予定通りですとのユーモアのこもった挨拶で幕が閉じられました。 閉会後は会場閉鎖時刻まで各所で熱い議論が続き、盛会の内に終了いたしました。

お越し下さった皆様方には会場変更および予定終了時刻の超過をお詫びしますとともに、ご参加いただきましたことを深く御礼申し上げます。

【映像】

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2017/6/3 「第25回身体運動科学シンポジウム」が開催されました。

6月3日、駒場キャンパス21KOMCEE West レクチャーホールにて身体運動科学研究室主催、スポーツ先端科学研究拠点共催のもと、第25回身体運動科学シンポジウム「若手研究者による身体運動科学研究、現在から未来」が開催されました。

身体運動科学研究室主任の福井教授による挨拶の後、スポーツ先端科学研究拠点事務局長の吉岡准教授から拠点の紹介がなされました。引き続いて、 身体運動科学研究室の教員5名による発表が行われ、幅広い視点から話題が提供されました。

  1. 井尻哲也:アスリートの心理状態を捉える ーウェアラブルセンサを活用した非侵襲無拘束計測とその応用ー
  2. 田辺弘子:身体運動における姿勢の安定化と動きの良さの評価
  3. 小川哲也:ヒトのロコモーションに内在する神経機構の課題特異性 ー行動科学的側面からの考察ー
  4. 藤木聡一朗:適応的な歩行に潜む制御メカニズムの本質的理解 ー数理モデルによる理論化に向けてー
  5. 高橋祐美子:運動後の骨格筋グリコーゲン回復を促進させる栄養素とは?

井尻助教からは、実際のスポーツ場面における、アスリートの生体情報の非侵襲かつ非拘束な計測に関する話題が提供されました。田辺助教からは、 人間の最も基本的な運動制御である立位制御について、身体動揺の特徴・筋活動と身体動揺の関係性・中枢神経系の制御ストラテジー等の観点から話題が提供されました。小川助教からは、歩行と走行を例に、運動学習と異なる運動間での 運動学習効果の転移について話題が提供されました。藤木助教からは、歩行運動を生み出す神経機構(中枢パターン生成器)を例に、数理的な理論化を基盤とした生体システムの理解 という点について話題が提供されました。高橋助教からは、糖質と共に摂るとよいと考えられる栄養素に関して、インスリン分泌促進と糖質のエネルギー利用の抑制の観点から話題が提供されました。

質疑応答時間には、参加者からさまざまな質問やコメントが寄せられ、身体運動科学研究の現在と未来について議論が交わされました。

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2016/6/4 「東京大学スポーツ先端科学研究拠点開設記念シンポジウム」開催しました。

東京大学は、平成28年6月4日(土)、「東京大学スポーツ先端科学研究拠点」(The University of Tokyo Sports Science Initiative:UTSSI)の開設を記念した、公開シンポジウム「東京大学スポーツ先端科学研究拠点構想と東京オリンピック・パラリンピック」を教養学部講堂で開催いたしました。記念シンポジウムは記念式典およびシンポジウムの2部構成で行われました。

記念式典はまず、教養学部学生によるパイプオルガンの独奏から始まりました。小川桂一郎教養学部長の主催者挨拶に続き、この研究拠点の拠点長を務める石井直方教授、そして五神真東京大学総長より挨拶がありました。続いて、東京オリンピック・パラリンピック大臣 遠藤利明様および文部科学大臣 馳浩様にお言葉を頂戴しました。

ご来賓にお言葉を頂戴したのち、小林至江戸川大学教授司会のもと、パネリストに遠藤大臣、馳大臣、アテネ・北京・ロンドンパラリンピック射撃・日本代表 田口亜希様を迎え、五神総長も参加したパネルディスカッションが行われました。

シンポジウムは、2部に分かれ、はじめに「スポーツ・健康科学の基礎と応用」をテーマに4名の東京大学大学院総合文化研究科所属教授の発表がありました。

石井直方教授は「筋機能の基礎科学とその応用」について、中澤公孝教授は「パラリンピックブレイン-パラアスリートの脳にみる可能性-」について、八田秀雄教授は「乳酸を中心に考える運動時のエネルギー代謝」について、深代千之教授は「動きの解析から動きの創造へ」について発表しました。

シンポジウムの第2部では、「スポーツ科学とオリンピック・パラリンピック」をテーマに行われました。はじめに、川原貴国立スポーツ科学センター長が「日本におけるスポーツ医・科学」のご講演をされました。その後、福井尚志東京大学大学院総合文化研究科教授が「外傷・障害に対する医科学サポート」を発表しました。

引き続いて、石井直方教授司会のもと、川原JISSセンター長、福井教授、井上康生柔道日本代表チーム監督、シドニーパラリンピック男子車椅子バスケットボール日本代表キャプテン根木慎志氏によるパネルディスカッションが行われました。

記念シンポジウムは、研究者だけではなく、一般の方にも多数参加いただき、盛況のうちに終了致しました。ご参加いただいた方からは、この研究拠点への期待の声をいただきました。

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