【SPORTEC2025出展報告】UTSSIの取り組みを広く知ってもらう機会に

来場者との交流を通じて研究活動を発信
2025年7月30日(水)〜8月1日(金)、東京ビッグサイトで開催された日本最大のスポーツ・健康産業の展示会「SPORTEC2025」(出展数:520社、来場者数:42,380名)に、東京大学スポーツ先端科学連携研究機構(UTSSI)が出展・セミナー開催を行いました。
本展示では、アクティブライフ共創コンソーシアム(東京大学、立命館大学、順天堂大学、滋賀医科大学、産業技術総合研究所、国立長寿医療研究センター)として共同ブースを構成。UTSSIはその中核として、研究成果の紹介と来場者との対話に力を注ぎました。
特に注目を集めたのが、野崎大地機構長が実際の研究で使用しているローイング動作計測機器の一般公開。専用エルゴメーターに乗って漕ぐと、動きがリアルタイムで画面に可視化され、動作の質に対するフィードバックも得られるという、アスリート支援の研究を体感できる展示となりました。


また、UTSSIの主要な研究プロジェクトや連携活動を紹介するポスター展示では、メンバーの研究者や大学院生がブースに立ち、来場者に直接研究内容を説明。活発な意見交換が行われたり、大学・自治体・企業が連携して進める取り組みの実例を紹介することができたり、多くの方に共創の可能性を伝える機会となりました。

満席御礼!関心集まるUTSSIセミナー
会期中にはUTSSIメンバーが登壇する4つのセミナーも開催され、室伏スポーツ庁長官が登壇するスポーツ庁創設 10 周年記念講演をはじめ、最新のゴルフ科学、アスリートのコンディショニングやメンタルサポートなど、内容も盛りだくさん。事前申込制の枠が満席となる反響があり、スポーツ・健康科学に対する社会の関心の高さがうかがえるものとなりました。


写真左:「ゴルフパフォーマンスに科学的計測を通して得られたデータをどのように活用するか」。写真右:「アスリートのメンタルヘルスとそのコンディショニング〜メンタル状態を如何にして可視化し、最適化していくか〜」
開催セミナー一覧
- スポーツ庁創設10周年記念講演~日本のスポーツ法政策~
室伏広治(スポーツ庁 長官)
境田正樹(日本スポーツ政策推進機構 常務理事/UTSSI顧問) - ゴルフパフォーマンスに科学的計測を通して得られたデータをどのように活用するか
井上透(世界ジュニア日本代表監督、東京大学ゴルフ部監督)
中澤公孝(東京大学大学院総合文化研究科 教授、UTSSI 前機構長) 他 - トータルコンディショニングの知見を如何にして展開していくか〜ハイパフォーマンスからライフパフォーマンスへ〜
久木留毅(JSCハイパフォーマンススポーツセンター センター長、国立スポーツ科学センター 所長)
平松竜司(東京大学大学院農学生命科学研究科、UTSSI 准教授) 他 - 「アクティブライフ」社会の実現に向けて〜如何にして民間企業・自治体と社会に役立つ仕組みを作っていくか〜
伊坂忠夫(立命館大学スポーツ健康科学部 教授、スポーツ健康科学総合研究所 所長)
野崎大地(東京大学大学院教育学研究科 教授、UTSSI 機構長) 他 - アスリートのメンタルヘルスとそのコンディショニング〜メンタル状態を如何にして可視化し、最適化していくか〜
小塩靖崇(UTSSI 特任講師)
これからもUTSSIは、スポーツ・健康科学をテーマにより良い社会づくりに向けて、企業や自治体と一緒に、さまざまなチャレンジを続けていきます。
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